毎年10月になると、ブログで神無月のことを取り上げます。昨年10月4日のブログを見ると、「自民党の体制も変わり、季節と共に社会も変化していくようです」とありましたが、高市政権が発足して早1年、時の経つのは早いものです。
「神無月」は毎年10月、出雲に神様が集まり、全国から神様がいなくなることに由来します。一方、出雲地方の10月の呼び名は「神在月」。この月に全国の神様が出雲に集合するというわけです。
ところで今年の正月の夜、台所で食事をしていると目の前を1匹のねずみが横切っていきました。正月からねずみを見るなど縁起が良いと考え、そのままにしていたのですが、家に帰省した家族にそのことを話して「ねずみ飼う?」と聞くと、「何を馬鹿なことを言っているの。ねずみは病原体を運ぶので早く駆除しないとダメ」と叱られました。それからネットで駆除の方法を探し、実際に罠などを仕掛けてみたのですが、最近のねずみは賢いのか一向に捕まらない。そのうち、1匹だと思っていたねずみは3匹いることがわかり、我が家はねずみの運動場と化しました。2週間、あの手この手と四苦八苦しましたが全く効果なく、友人に相談すると、「罠を仕掛けても無駄。ねずみを駆除するには食べ物のある場所を徹底的に封鎖する」と教えてくれました。それを実行した結果、数日間で3匹のねずみは我が家を去りました。
写真は瀬戸焼のねずみの水滴と森寛斎の大黒天の軸。江戸時代、ねずみは大黒天の使いとして描かれていること多く、吉祥の印でした。しかし、近代衛生学が発達するとねずみは病原菌を運ぶ悪者。また、日本人の米の摂取量が減るとともに俵の神様である大黒天も家の中に飾られなくなりました。
私は古美術商なので、いまだに大黒天とねずみが描かれた作品を吉祥として扱いますが、多くの女性はねずみといえばミッキーマウス。時代が変われば、ねずみの表現方法も変わるようです。2つの作品を見ると、かつての日本人がねずみをどのような存在であると考えていたか想像できて面白いですね。
軸サイズ 縦横 162cm×84cm
ネズミの水滴 高さ 約5.3cm/幅 約4.7cm×9.6cm
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